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80年代校内暴力の側面 [impressions]

80年代初めに多発した校内暴力の要因の一つに
「徹底された管理教育」があると考えられる。
校内暴力は、児童・生徒の人権が無視された、
威圧的(暴力的)教育姿勢に反発して全国的に連鎖したのだ。

管理教育の背景には、高度経済成長期の
「理想的な労働者を作り出し団結力を高め、生産性を上げる」という政策も影響し、
そうした管理教育方針のもとに職権乱用して、行き過ぎる体罰を行った多くの教師達にも
問題があったのではないだろうか。

当時そうした威圧的(暴力的)教師が多かった原因としては、彼らもまた、
そういった管理教育のもとに指導されてきた(虐待を受けた者、或いは目撃した者は
虐待を行うという"暴力の連鎖")という構図も考えられる。

教師と生徒の間に、
刑務所の刑務官と受刑者との間に起こるような人間関係が生まれ、
エスカレートしていったのかも知れない。
学校は刑務所と化し、教師たちは刑務官にでもなったかのように、
生徒たちを支配的に管理するようになったのだ。

当時、竹刀を手にした教師の姿は珍しくなく、そういった教師による、
生徒への威圧や体罰、或いは言葉による屈辱的な暴力(酷い場合は苛め)は
日常の出来事であり、行き過ぎた管理教育が生んだ「歪んだ一面」であった。

教育の場に教師たちが竹刀などを持ち込んだ結果、
生徒達に潜在的に「暴力」を植え付けた。
(竹刀などの"武器"は暴力の象徴、暴力の直感的記号となりうる)

傷つけられた生徒から見ると、教師達は憎むべき"敵"となったのである。

何か問題が起きたとき、学校側はよく「生徒の家庭環境に問題があった」と回答する。
確かに子育てを放棄した親、或いは子供に無関心な親(特に父親)が居ることも事実であり、
傷ついた生徒の心は家庭ではケアされる事がなく、同年代の友人間でのみ解消され、
ますます親と子供の距離が離れる、といったケースは珍しくない。
だがその前に、学校で起こった出来事によって生徒の心が傷つけられる場合が多く、
「教師の体罰によって傷つけられた」という事実が存在するという事であり、
そういった事実は当然のように学校側によって揉み消されたのである。

やがて生徒達は社会を敵に回し、組織化され、互いの非行の度合いを競い合った。
そこへ暴力団が介入して、暴走族はますます巨大化していった。
運転免許を持たない中学生ですら"歩く暴走族"となって凶悪化していった。
当時の日本では、暴力の見本となるものは"暴力団"、或いは"暴走族"であった。
非行少年に「なぜ暴力団と付き合うのか?」と質問すると、
「自分たちの話を親身になって聞いてくれるから」との回答が多かった。
不思議な話だが、暴力団が彼らの"癒し"になったのである。
当時それほど、彼らにとって世の中は荒んでいたのだ。
彼らにとって世の中とは"学校"である。
結果、80年代前半、校内暴力は深刻な社会問題にまで発展していった。

全国的な校内暴力を沈静化させたのは事実上、教育者達ではなく警察であり、
同時に若者文化の変化によって沈静化されたのである。
いわゆる、「ぶっ壊しちまえ!」という野蛮なムーブメントが終わったのだ。
その結果「ヤンキー」は時代遅れに追い込まれ、その数が一気に激減し、
その影響で校内暴力は沈静化へと向かったのである。

ところが未だに、そういった側面には目を向けず、校内暴力が沈静化したのは
「徹底した管理教育による生徒への押さえつけが功を奏した」という
教育委員会側の見方があるが、それは都合の良い一方的な意見
(学校という場に多い、隠ぺい体質的性質)である。
事実、「徹底した管理教育による生徒への押さえつけ」は
校内暴力が多発する以前の方が酷く、そういった管理体制は
校内暴力によって崩壊されたのである。

なのに「校内暴力が沈静化したのは徹底した管理教育による
生徒への押さえつけである」との結論づけが残ってしまった為に、
教師による生徒への卑劣な体罰が完全に無くなる事はなかった。

教師による執拗な苛めが原因で自殺した生徒が存在する、という事実。
(私の友人もその一人だ)
教師による生徒へのセクハラ、強制猥せつ、強姦、傷害・致傷。
こんな事が絶対にあってはならないし、
あったとしても学校側が事件を隠ぺいするなど、もってのほかである。
これらの事件の「本質的な恐ろしさ」や「根本的な原因」というものを
未だにこの国は理解していないように感じてならない。

少年による残虐事件の加害者が過去に
「学校で教師に酷い体罰を受けていた」という話もよく耳にする。
極端ないい方をすれば、そういった少年犯罪者を生み出した暴力教師は、
その事件の共犯者である、と言っても過言ではないのだ。


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